2008年09月20日

おくりびと

今年の初め、自分が幸せに感じることをやろうとカードに書き出した中に、

「感情が豊かになる時間を作ろう」

があります。

もう少し具体的に言うと、「映画鑑賞」がそのひとつ。

独身時代は頻繁に映画館へ足を運んでいたのに、

なぜか静岡に来てからは遠のいていたのです。

自分の中で宣言したこともあって、月1~2ペースで見に行っています。


先週の土曜日に公開された「おくりびと」を観てきました。

たしか「ドラゴン・キングダム」を観にいったときに予告が流れ、

そのときは今の自分は現実とクロスしてとても観る気持ちには

なれそうになかったのですが、

なぜかやっぱり観にいってみようと思ったのです。


映画自体は予想とちょっと雰囲気が違って、涙あり、笑いあり、感動あり。

チェロの音色と山形の四季がピッタリでした。


納棺師という職業、私は知りませんでした。

手さばきという言葉が合っているかわかりませんが、とても美しい。

故人はまるで眠っているかのように見えます。

悲しいお別れがとても温かく思えて、不思議でした。


人はいつか必ず死がやってくる。

見送る人、見送られる人。どちらの立場にもなる。

どちらの立場のときも私はどうありたいのか。

見送るときはさようならをするのがつらくて、やっぱり悲しみが大きい。

でも私がもし、長生きできたとしたら、

人生で何度も直面した「人の死」によって、

自分が見送られるときはきっと「旅立ち」だと思える気がします。


ぜひ多くの皆さんに観ていただきたい映画です。  

Posted by fp_maeda at 22:43Comments(4)お気に入り